研究助成
2021年度 武田報彰医学研究助成
エンハンサーを起点とした新しいゲノムサイエンスによる ヒト疾患のメカニズム解明研究
研究題目 | エンハンサーを起点とした新しいゲノムサイエンスによる ヒト疾患のメカニズム解明研究 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 武田報彰医学研究助成 |
所属 | 京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究 |
氏名 | 村川 泰裕 |
キーワード | エンハンサー / ゲノムサイエンス / トランスクリプトーム解析 / ノンコーディングゲノム / バイオインフォマティクス |
研究結果概要 | 本研究では、エンハンサーを起点とした新しいゲノムサイエンスにより、これまで原因不明であったヒト疾患のメカニズムを解き明かすことに挑戦した。まず、申請者らは、1細胞エンハンサー・遺伝子解析法確立し、合計で約100万個のヒトヘルパーT細胞に適用し、多様なヘルパーT細胞で活性化しているエンハンサーを網羅的に同定した。次に、GWAS多型・変異がどの細胞で活性化するエンハンサーとオーバーラップするのかを調べることで、疾患の鍵となるエンハンサーや責任細胞を同定した。さらに、ゲノムの三次元構造解析法やゲノム編集技術などを活用し、エンハンサーの標的遺伝子を解析し、GWAS多型・変異の原因遺伝子を決定した。このように、エンハンサーを起点として、ノンコーディング多型・変異の機能的な解釈を行い、ヒトの疾患に関する新しい知見を得た。 |
公表論文 | Oguchi, A., Suzuki, A., Komatsu, S., Yoshitomi, H,, Bhagat, S., Son, R., Bonnal, R.J.P., Kojima, S., Koido, M., Takeuchi, K., Myouzen, K., Inoue, G., Hirai, T., Sano, H., Takegami, Y., Kanemaru, A., Yamaguchi, I., Ishikawa, Y., Tanaka, N., Hirabayashi, S., Konishi, R., Sekito, S., Inoue, T., Kere, J., Takeda, S., Takaori-Kondo, A., Endo, I., Kawaoka, S., Kawaji, H., Ishigaki, K., Ueno, H., Hayashizaki, Y., Pagani, M., Carninci, P., Yanagita, M., ITEC consortium, Parrish, N., Terao, C., Yamamoto, K., and Murakawa Y An atlas of transcribed enhancers across helper T cell diversity for decoding human diseases. Science. in press (2024) |
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