研究助成
2021年度 武田報彰医学研究助成
新規ユビキチンシグナルによる炎症制御機構の解明
研究題目 | 新規ユビキチンシグナルによる炎症制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 武田報彰医学研究助成 |
所属 | 大阪大学 大学院生命機能研究科 |
氏名 | 池田 史代 |
キーワード | ユビキチン / 炎症 / 細胞死 / ハイブリッド型ユビキチン鎖 / マウスモデル |
研究結果概要 | ユビキチンは標的分子をユビキチン化することにより、様々な生物学的効果を制御する。ユビキチン化は、E1、E2、E3の3種類の酵素がカスケードとなって誘導される。本研究で着眼したE3複合体は、自己免疫疾患、炎症、細胞死、オートファジーの制御に重要な役割を果たしている。LUBAC構成因子には二つのE3が含まれるが、そのうちHOIL-1Lの役割は不明であった。本研究においては、HOIL-1Lに着眼し、その生化学的、細胞学的、生理学的役割を明らかにするため、リコンビナントタンパク質、CRISPR-Cas9法を用いて作製したHOIl-1L不活型変異体発現マウスとマウス由来細胞を用いて解析を行った。その結果、HOIL-1Lの酵素活性はLUBAC誘導性ユビキチン化効率およびハイブリッド型ユビキチン鎖の形成に寄与し、細胞死シグナル、マウス個体における炎症制御に重要であることが明らかとなった。これらの観察結果を基盤として、現在、HOIL-1Lの制御メカニズムと機能についての解析を継続している。 |
公表論文 | Akizuki Y, Kaypee S, Ohtake F, Ikeda F. The emerging roles of non-canonical ubiquitination in proteostasis and beyond. J Cell Biol. 2024;223(5):e202311171. doi: 10.1083/jcb.202311171. Review Ikeda F. Protein and nonprotein targets of ubiquitin modification. Am J Physiol Cell Physiol. 2023 May 1;324(5):C1053-C1060. doi: 10.1152/ajpcell.00069.2023. Review |
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