研究助成
2021年度 生命科学研究助成
自然リンパ球特異的転写後調節機構の解析
研究題目 | 自然リンパ球特異的転写後調節機構の解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 生命科学研究助成 |
所属 | 秋田大学大学院医学系研究科 微生物学講座 |
氏名 | 海老原 敬 |
キーワード | 自然リンパ球 / ILC2 / T-bet / RORgt |
研究結果概要 | 自然リンパ球(Innate lymphoid cell: ILC)はヘルパーサイトカインを産生することにより免疫の方向性を決める細胞である。ILCは、IFN-gを産生する転写因子T-bet陽性のグループ1ILC(NK細胞・ILC1)、Th2サイトカインを産生する転写因子GATA-3陽性のグループ2ILC(ILC2)、IL-17/IL-22を産生する転写因子RORgt陽性のグループ3 ILC(ILC3)の3つのグループに分類される。今まで、ILCの分化・機能制御に関して、転写後調節機能の役割は殆ど明らかになっていなかった。そこで我々は、真核生物の主要なmRNA分解機構であるCCR4-NOT複合体着目した。CCR4-NOT複合体のコアサブユニットであるCNOT3の欠損をILCサブセットで誘導した結果、ILC2がTbet陽性・RORgt陽性となりILC1とILC3の機能を獲得した。ILC2の形質維持にはT-betとRORgtのmRNAがCCR4-NOT複合体により分解される必要があることが明らかになった。 |
公表論文 | Ebihara T*, Yamada T, Fuchimukai A, Takasuga S, Endo T, Yamada Y, Tatematsu M. Dysfunction of type 1 and type 2 immune cells: a lesson from exhausted-like ILC2s and their activation-induced cell death. Int Immunol. 2024. https://doi.org/10.1093/intimm/dxae032 Yamada T, Tatematsu M, Takasuga S, Fuchimukai A, Yamagata K, Seki S, Kuba K, Yoshida H, Taniuchi I, Bernhardt G, Shibuya K, Shibuya A, Yamada T, Ebihara T*. TIGIT mediates activation-induced cell death of ILC2s during chronic airway allergy. J Exp Med. 220(7):e20222005. 2023. Ebihara T*, Tatematsu M, Fuchimukai A, Yamada T, Yamagata K, Takasuga S, Yamada T. Trained innate lymphoid cells in allergic diseases. Allergol Int. (20)30151-9. 2021. |
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