研究助成
2021年度 生命科学研究助成
ヒト間葉系幹細胞の分化における接着分子のシェディングの役割
研究題目 | ヒト間葉系幹細胞の分化における接着分子のシェディングの役割 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 生命科学研究助成 |
所属 | 立命館大学 生命科学部 |
氏名 | 白壁 恭子 |
キーワード | 間葉系幹細胞 / ALCAM / シェディング / 脂肪細胞 / 膜貫通領域 |
研究結果概要 | 我々は、間葉系幹細胞のマーカー分子として知られる接着分子ALCAMの選択的スプライシングが、シェディング感受性の異なるアイソフォームを生じることを明らかにしている。そこでALCAMのシェディングが間葉系幹細胞分化において果たす役割を明らかにするために、さまざまな細胞へと分化する過程でのALCAMの選択的スプライシングの変化を解析した。その結果、骨芽細胞へ分化する過程では選択的スプライシングに大きな変化は見られなかったが、脂肪細胞へと分化する過程で、シェディング感受性のアイソフォームの発現が減弱することがわかった。3T3-L1細胞を用いた解析からも、脂肪細胞分化にしたがってシェディング感受性のアイソフォームの発現が減弱することが確かめられた。これらの結果はALCAMのシェディングが脂肪細胞の分化を抑制する可能性を示唆しているので、さらに解析を進めている。一方で、膜貫通領域のプロセシング感受性に関する研究を行い、ALCAMを含む様々なシェディング感受性の膜タンパク質の膜貫通領域を比較することで、それぞれが異なるプロセシング感受性を持つことを証明して論文として報告した。 |
公表論文 | C-terminal amino acids in the type I transmembrane domain of L-type lectin VIP36 affect g-secretase susceptibility, Biochemical and Biophysical Research Communications, 696 (2024) 149504 |
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