研究助成
2021年度 生命科学研究助成
構造を軸としたゲノムの分子反応機構の理解
研究題目 | 構造を軸としたゲノムの分子反応機構の理解 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 生命科学研究助成 |
所属 | 京都大学 高等研究院 |
氏名 | 谷口 雄一 |
キーワード | ゲノム / ヌクレオソーム / 次世代シーケンス解析 / 分子動力学計算 |
研究結果概要 | 生命の設計情報をコードしたDNAは、細胞内において160~200塩基対毎に「ヌクレオソーム」と呼ばれる構造を形成し、それらが連なる形で存在しています。本研究では、私たちが最近開発したヌクレオソーム分解能の3次元ゲノム構造解析法:Hi-CO法を基に、そのさらなる開発と様々な条件における解析を行うことにより、ゲノム構造に基づく遺伝子の制御原理を導くことを目指しました。研究期間内においては、解析できる生物種の拡張を目指した実験プロトコルの改良と、改良版プロトコルを用いた増殖休止期における出芽酵母ゲノムの構造解析を行いました。実験プロトコルの改良においては、ゲノム構造を導くために必要なゲノムの化学架橋法や、近接するゲノム領域の効率的な連結法などの解析を行いました。その結果、これまで成功していた増殖期の出芽酵母の解析だけでなく、増殖休止期の出芽酵母の解析が行えるようになりました。解析を行ったところ、増殖期と増殖休止期の間でヌクレオソーム配列構造の大規模な再配置が起こっていることが見つかりました。改良したプロトコルについてはNature Protocols誌にて報告を行いました。 |
公表論文 | Hi-CO: 3D genome structure analysis with nucleosome resolution, Nature Protocols, Masae Ohno, Tadashi Ando, David G. Priest, Yuichi Taniguchi, 16, 3439-3469 (2021) |
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