研究助成
2021年度 生命科学研究助成
神経細胞特異的な遺伝子発現制御機構の統合的理解とその破綻による神経疾患発症の分子病態解明
研究題目 | 神経細胞特異的な遺伝子発現制御機構の統合的理解とその破綻による神経疾患発症の分子病態解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 生命科学研究助成 |
所属 | 愛媛大学大学院医学系研究科 生体構造医学講座 |
氏名 | 武内 章英 |
キーワード | RNA結合タンパク質 / Sfpq / 神経超長鎖遺伝子 / 高次遺伝子発現ネットワーク制御機構 / 液‐液相分離構造(LLPS) |
研究結果概要 | 当申請では、神経細胞特異的な遺伝子発現制御機構の統合的理解とその破綻により生じる神経難病の病態解明のために、RNA結合タンパク質Sfpqに着目して以下の4つの研究を実施し成果を得た。 1. RNA 依存性の遺伝子発現制御複合体の液-液相分離構造形成における機能解析:超高解像度イメージング法を用いた解析により、Sfpqの形成する液-液相分離構造を主体とした核内の液滴構造およびこの構造の生理機構を明らかとにした。 2. 神経特異的な RNA 依存性の遺伝子発現制御複合体の同定:共免疫沈降および質量分析により、核内の液滴構造内でのSfpqの相互作用分子群を網羅的に同定し、複合体の全容を明らかにした。 3. RNA依存性の遺伝子発現制御複合体の遺伝子発現およびその制御機能の解析:(1)RNA制御(2)転写伸長制御、(3)エピゲノム、クロマチン制御がそれぞれSfpqに依存して制御されていることを明らかにした。 4. ヒト神経疾患におけるSfpq 変異体を用いた、病態メカニズムの解明と治療薬シーズ探索:Sfpqが神経疾患の関連遺伝子であることとその病態メカニズムの一部を明らかにした。 |
公表論文 |
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