研究助成
2021年度 ライフサイエンス研究助成
次世代RNA医薬を指向した生体分子応答性mRNAの創出
研究題目 | 次世代RNA医薬を指向した生体分子応答性mRNAの創出 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 大阪大学 ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 |
氏名 | 川﨑 俊輔 |
キーワード | mRNA医薬 / 細胞運命制御 |
研究結果概要 | 近年、mRNA医薬の研究開発が国内外で活発化している。こうした中で、mRNAの作用を時間的・空間的に制御する技術が渇望されている。本研究では、細胞内に存在する特定の分子を検出し、自身がコードする遺伝子の発現を制御できる人工mRNAの開発を目指した。この目的のために、人工 mRNA によるヒト細胞内在性分子の検出と、任意の分子を検出できるmRNAを人工的に取得する方法の開発を進めた。 この結果、肝細胞で高発現しているマイクロRNAの検出に成功した。また、人工mRNAがコードする遺伝子として細胞死誘導タンパク質を使用し、ヒト培養細胞内で特定の標的タンパク質が発現した場合にのみ、細胞死を誘導できることを確認した。 任意の分子を検出できるmRNAを人工的に取得する方法の開発に向けて、申請者は細胞内での分子検出現象に関わる細胞内分解酵素を同定し、この現象をin vitroで再構成することに成功した。現在、がん細胞で高発現するタンパク質を検出可能な人工mRNAの取得を進めている。 |
公表論文 |
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