研究助成
2021年度 ライフサイエンス研究助成
化学・ゲノム科学的手法による植物の新規器官間ペプチドシグナル解明
研究題目 | 化学・ゲノム科学的手法による植物の新規器官間ペプチドシグナル解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 東海国立大学機構 名古屋大学 生命農学研究科 |
氏名 | 田畑 亮 |
キーワード | 植物ペプチドホルモン / 環境ストレス応答 / 器官間シグナル |
研究結果概要 | 植物は約1000 個の分泌型ペプチド遺伝子を保持している事が予想されているが、機能解明された因子は全体のわずか数%にも満たない。そこで、①質量分析による直接的な器官間移動性分泌型ペプチドの探索、②ゲノム編集技術を用いた分泌型ペプチドの多重破壊株作成、および環状化ペプチド合成など化学的アプローチを実施することで、植物科学の重要な課題の1つである器官間情報伝達を担う新規の生理活性ペプチドの同定と機能の解明を目的とした。本研究では、トマト維管束液のペプチドミクス解析により器官間移動性ペプチド候補分子として、新規トマト硫酸化ペプチドの同定に成功した。また、ゲノム編集技術を用いた多重破壊株作出法(Tandem cluster破壊法)により、低酸素ストレス応答に重要なシステインリッチペプチドを見出した。今後は、接ぎ木解析やイメージング解析によって、これらペプチド因子の器官間移動性を検証するとともに、ストレス応答における詳細な役割について解析を進めることで、植物の新規ペプチドシグナリング解明が期待される。 |
公表論文 |
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