研究助成
2021年度 ライフサイエンス研究助成
オルガネラコンタクトによる構成性分泌制御
研究題目 | オルガネラコンタクトによる構成性分泌制御 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 東京薬科大学 生命科学部 |
氏名 | 若菜 裕一 |
キーワード | タンパク質分泌 / オルガネラ膜接触 / ゴルジ体 / 小胞体 / コレステロール |
研究結果概要 | 輸送小胞を介したタンパク質と脂質の運搬システムである小胞輸送は、細胞内物流の中核を担っている。輸送小胞膜上に形成されるクラスリンなどの被覆構造は、輸送小胞形成に重要な役割を果たすが、トランスゴルジ網(TGN)から出芽するCARTSなどの分泌小胞は被覆構造を持たず、その形成機構には不明な点が多い。本研究では、インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)の同調輸送実験系を構築することにより、スフィンゴミエリンに富んだHA輸送小胞(非被覆小胞)がTGNから形成される様子を可視化することに成功した。この実験系を用いた解析から、これら輸送小胞の形成には、小胞体-ゴルジ体膜接触部位での脂質輸送を起点としたTGN脂質ナノドメインの形成とプロテインキナーゼD(膜切断因子)のTGN膜へのリクルートが必要であることが示唆された。我々はさらに、TGN脂質ナノドメインに局在するカベオリンがオリゴマー形成を介してHA輸送小胞の出芽を促進している可能性を見出した。今後の解析により、分泌小胞形成におけるTGN脂質ナノドメインの作用機序が明らかになるものと期待される。 |
公表論文 |
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