研究助成
2021年度 ライフサイエンス研究助成
超長寿者で顕在化するCD4 キラーT 細胞のサイトカイン発現メカニズムの解明
研究題目 | 超長寿者で顕在化するCD4 キラーT 細胞のサイトカイン発現メカニズムの解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 大阪大学 蛋白質研究所 |
氏名 | 橋本 浩介 |
キーワード | シングルセル / トランスクリプトーム / スーパーセンチナリアン / 百寿者 / CD4キラーT細胞 |
研究結果概要 | 本課題では、長寿者の末梢血に存在するCD4キラーT細胞を1細胞レベルで解析し、その分子的な特徴と活性化刺激に対する反応を分析した。まず、CD4キラーT細胞が占める割合をそれぞれのドナーで調べたところ、CD4キラーT細胞は100歳以上で高くなる傾向にあるが、それ以下の年齢でも増加しうることが明らかになった。次に、「CD4ヘルパー」と「CD4キラー」の中間的な特徴をもつT細胞群の検出に成功した。これらの細胞は、表面タンパク質と細胞傷害性遺伝子のプロファイルが中間的になっており、遷移過程の細胞と考えられる。また、CD4キラーT細胞では多くのT細胞が同一のTCR配列をもっておりクローン性増殖が確認され、ごく少数のCD4キラーT細胞が大きく増殖していることも観察された。PMAとIonomycinによる刺激でT細胞を活性化したところ、炎症性サイトカインやケモカインの発現が大きく上昇し、細胞傷害性の特徴を示した一方で、増殖に関連する因子の上昇は限定されており、増殖能力は低下している可能性が示唆された。 |
公表論文 |
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