研究助成
2021年度 ライフサイエンス研究助成
ナノ内視鏡法を用いた焦点接着斑(FA)形成過程の解明及び劣性多発性嚢胞腎におけるFA形成異常のメカニズム解明
研究題目 | ナノ内視鏡法を用いた焦点接着斑(FA)形成過程の解明及び劣性多発性嚢胞腎におけるFA形成異常のメカニズム解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 金沢大学 ナノ生命科学研究所 |
氏名 | 市川 壮彦 |
キーワード | 焦点接着斑 / 原子間力顕微鏡 / ナノ内視鏡AFM / 劣勢多発性嚢胞腎症 |
研究結果概要 | 焦点接着斑(FA)は細胞と細胞外基質を接着する構造体であり形態維持や細胞移動にとって必須だけでなくシグナルセンターとしても機能する重要な器官であるがその詳細な構造や形成過程は未だ不明である。本研究では申請者らが開発してきた「ナノ内視鏡AFM」を用いてFAの構造及び形成・分解過程を明らかにする。さらに、FAに異常が見られる劣勢多発性嚢胞腎(ARPKD)症モデル細胞におけるFA構造・形成過程と比較しその異常形成メカニズムを明らかにすることによって創薬に必要な情報を得ることを目的とする。 本研究助成によりナノ内視鏡AFMを用いて生細胞中のFA観察データを得ることに成功した。Paxillin-YFPを発現するマウス胎児線維芽細胞の蛍光像からFAの場所を特定しナノニードル探針を用いてAFM観察を行ったところ、FAと思われる構造体のタイムラプスライブイメージングに成功した。先端部分を拡大すると100 – 300 nm程度の構造体が島状に点在している様子が観察できた。また、タイムラプスのデータからFAを起点としてアクチン繊維が伸長する過程を観察することに成功した。 |
公表論文 | Protocol for live imaging of intracellular nanoscale structures using atomic force microscopy with nanoneedle probes, STAR Protocols, 4(3): 102468-102468, 2023 |
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