研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
免疫機能と繊毛の関係:T細胞分化の制御機構の解明
研究題目 | 免疫機能と繊毛の関係:T細胞分化の制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 福井大学 医学系部門 |
氏名 | 久冨 理 |
キーワード | 一次繊毛 / 胸腺 / 胸腺上皮細胞 / T細胞分化 / 胸腺シナプス |
研究結果概要 | 繊毛はヒトの疾患の発症原因となることが明らかになっているなか、免疫応答やリンパ組織などの免疫系における繊毛の機能に関する報告はこれまでになかった。本研究において、T細胞分化に必須な器官である胸腺の支持組織である胸腺上皮細胞に繊毛が存在することを初めて示した。また、免疫応答の開始の際、T細胞と抗原提示細胞との接触面に、T細胞受容体などから構成されるリング構造「免疫シナプス」が形成されることが知られている。研究代表者は、上記の研究の過程で、胸腺上皮細胞と胸腺内の未分化のT細胞との間においても同様の構造体(「胸腺シナプス」と命名)が形成されることを発見し、この構造体がT細胞の分化機構に関与する可能性を見出した。 |
公表論文 | Depletion of Ift88 in thymic epithelial cells affects thymic synapse and T-cell differentiation in aged mice. Anat Sci Int. (2022), 97(4):409-422. doi: 10.1007/s12565-022-00663-w. Kutomi O, Nonaka S, Hozumi K, Takeda S. |
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