研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
婦人科癌の早期診断を可能にする脂質代謝バイオマーカーの開発
研究題目 | 婦人科癌の早期診断を可能にする脂質代謝バイオマーカーの開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 日本大学 医学部 生体構造医学分野 |
氏名 | 加藤 侑希 |
キーワード | 卵巣がん / 早期診断マーカー / 遊離脂肪酸 / 血清 / リキッドバイオプシー |
研究結果概要 | がんに対する最も有効な治療戦略として、早期からの治療介入が挙げられる。そのためには、早期診断に貢献する技術革新が欠かせない。代表者は、複数のがん種において、がん組織における脂肪酸不飽和化酵素(SCD1:Stearoyl-CoA desaturase 1)の高発現に起因して血清中の遊離脂肪酸構成が劇的に変化することを明らかとした。続いて、卵巣がん患者を対象とした解析では、1)がん組織におけるSCD1の高発現が、ステージIの早期より認められること、2)がん組織でのSCD1の発現変化に起因して、血清中の8種の遊離脂肪酸の濃度が劇的に変化すること、3)この8種の血清遊離脂肪酸を用いた診断は、現在臨床でゴールドスタンダードな腫瘍マーカーとして用いられているCA125より、高精度に早期卵巣がん患者を検出することを明らかにした。更に、特異性や組織型依存性(明細胞がん、漿液性がん等)を考慮したうえで、統計学的手法により、オレイン酸とアラキジン酸を用いた最適な診断モデルの構築に成功した。 |
公表論文 | 1, Serum free fatty acid changes caused by high expression of Stearoyl-CoA desaturase 1 in tumor tissues are early diagnostic markers for ovarian cancer, Cancer Research Communications, 2023 Sep 13;3(9):1840-1852. doi: 10.1158/2767-9764.CRC-23-0138. 2, Serum levels of stearic and dihomo-γ-linolenic acids can be used to diagnose cervical cancer and cervical intraepithelial neoplasia, Scientific Reports, 2024 Sep 6;14(1):20833. doi: 10.1038/s41598-024-71606-w. |
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