研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
骨格筋組織幹細胞が秘めた新しい可能性の探索
研究題目 | 骨格筋組織幹細胞が秘めた新しい可能性の探索 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 筑波大学 医学医療系 |
氏名 | 藤田 諒 |
キーワード | 骨格筋 / 骨格筋幹細胞 / 遺伝性筋疾患 / 老化 / リプログラミング |
研究結果概要 | 骨格筋幹細胞は生体内で唯一骨格筋再生に特化した組織幹細胞であり、所謂committed myogenic progenitor として世界中で認知された組織幹細胞である。一方で骨格筋幹細胞は未分化で可塑性が高いため、骨格筋以外の他組織の細胞へ分化誘導するリプログラミングに対するハードルが低いと考えた。そこで、本研究では骨格筋幹細胞の他組織、特に心筋細胞へのリプログラミング効率に与える未分化性の影響を検証する。本研究を達成するために、これまでに骨格筋幹細胞の未分化性維持に関わる遺伝子の探索及び培養方法等の確立を中心に進めてきた。まず、未分化な骨格筋幹細胞集団を単離する方法を確立するためのMyoD ノックインマウスを作成に成功した。さらに、この独自のツールを利用することでDusp13とDusp27 を新たに筋分化制御因子として同定した。実際に、Dusp13/27を抑制すると骨格筋幹細胞の未分化状態が維持されることが明らかとなった。今後はより詳細な分子機構を解明し、骨格筋幹細胞の未分化状態とリプログラミングとの関連を明らかにする。 |
公表論文 | 1. Fujita R*, Mizuno S, Sadahiro T, Hayashi T, Sugasawa T, Sugiyama F, Ono Y, Takahashi S, Ieda M. *Corresponding author. Generation of a MyoD knock-in reporter mouse line to study muscle stem cell dynamics and heterogeneity. iScience, 2023, 26 (5): 106592. https://doi.org/10.1016/j.isci.2023.106592 2. Hayashi T, Sadaki S, Tsuji R, Okada R, Fuseya S, Kanai M, Nakamura A, Okamura Y, Muratani M, Wenchao G, Sugasawa T, Mizuno S, Warabi E, Kudo T, Takahashi S*, Fujita R*. *Corresponding author. Dual-specificity phosphatases 13 and 27 as key switches in muscle stem cell transition from proliferation to differentiation. bioRxiv, 2023. |
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