研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
ERK依存的なリボソーム組み立て機構とその細胞増殖制御の解明
研究題目 | ERK依存的なリボソーム組み立て機構とその細胞増殖制御の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 徳島大学 先端酵素学研究所藤井節郎記念医科学センター細胞情報学分野 |
氏名 | 吉川 治孝 |
キーワード | リボソーム合成 / 核小体 / プロテオミクス / 近接ビオチン化ラベル / リン酸化 |
研究結果概要 | ERK/MAPK経路を選択的に活性化できる培養細胞を用いた定量リン酸化プロテオーム解析を行い、核小体リボソーム合成因子群に着目したリン酸化変動を探索した。そしてERKがリン酸化するコンセンサス配列に着目したところNOP56とRRP1Bを特定した。NOP56については詳細な解析を行い、核小体においてNOP56のリン酸化を検出した。核小体には様々な大きさのリボソーム前駆体が混在しているため、リン酸化NOP56が存在するリボソーム前駆体を特定する必要がある。しかし核小体リボソーム前駆体の分離法は確立されていなかったため、サイズ排除クロマトグラフィーを用いたリボソーム前駆体に分離法Pre-Ribo Mega-SECの立ち上げを行った。またNOP56とリン酸化NOP56が形成するリボソーム前駆体の構成成分の違いの特定に有効と考えられた近接ビオチン化ラベルによるプロテオミクスの手法開発も行い、効率の良いビオチン化ペプチド同定法を発表した。今後はPre-Ribo Mega-SECと近接ビオチン化ラベルプロテオミクスとの融合により、リボソーム組み立てにおけるNOP56リン酸化の役割を明らかにしていく。 |
公表論文 | Optimized Workflow for Enrichment and Identification of Biotinylated Peptides Using Tamavidin 2-REV for BioID and Cell Surface Proteomics J. Proteome Res. 2022, 21, 9, 2094–2103 |
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