研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
生体内に存在する電位依存的な酵素活性の多面的な理解
研究題目 | 生体内に存在する電位依存的な酵素活性の多面的な理解 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 大阪大学大学院 医学系研究科 |
氏名 | 河合 喬文 |
キーワード | VSP / 膜電位 / 精子 |
研究結果概要 | 2021年度 医学系研究助成では、電気信号を化学信号に変換する電位感受性ホスファターゼについて、その生体内での役割を多面的に調べる目的で二つの課題を設定した。1つ目は、我々は既にVSPの活性が精子の運動制御に重要であることを明らかにしていたため、「VSPは精子の膜電位をいつ感知するのか」と設定した。また、もう1つが「VSPが精子以外の細胞種で機能しているのか」であった。1つ目については、精子は精巣から精巣上体に移行して成熟過程を経るまでにVSPの活性を生じていること、すなわち未成熟精子の電気信号がVSP活性の鍵を握っていることを明らかにした。実際に、点変異マウスを作製するなどして、電位依存性を操作したマウスも作製し、検証を行った。また二つ目については、ゼブラフィッシュを用いた研究を進めることで、VSPが精子以外にも腸管で発現していることを見出した。VSP欠損ゼブラフィッシュを作製し、その影響を詳細に検証した結果、VSPが消化管での栄養吸収に働くことを見出した。 |
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