研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
骨格筋再生を制御するmRNA翻訳調節機構の解明
研究題目 | 骨格筋再生を制御するmRNA翻訳調節機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域 |
氏名 | 椎森 仁美 |
キーワード | CNOT4 / ユビキチン化 / 翻訳制御 / 骨格筋 / 筋分化 |
研究結果概要 | 骨格筋筋線維の修復・再生過程は、運動機能のみならず個体の発生や恒常性維持に重要な役割を果たす。しかしながら、骨格筋修復・再生時における各素過程の分子基盤は未だ明らかではない。本研究では、遺伝子発現制御因子CCR4-NOT複合体の構成因子、ユビキチン転移酵素CNOT4ノックアウト細胞では、マウス筋芽細胞から筋繊維への分化が阻害されることを見出した。そこで、骨格筋分化過程におけるCNOT4のユビキチン化標的因子を探索した結果、翻訳開始抑制因子である4E-BP1や4E-TがCNOT4依存的にユビキチン化されていることを明らかにした。また、筋分化の過程でのCNOT4の挙動やユビキチン化標的タンパク質を詳細に解析するため、マウスES細胞を用いたMyoD発現誘導による骨格筋細胞への分化系を確立した。さらに、マウスの下肢固定による筋萎縮モデルにおいても、CNOTヘテロノックアウトでの筋萎縮の増悪がみられた。これらの結果から、翻訳開始抑制因子である4E-BP1や4E-TがCNOT4依存的にユビキチン化されることにより、筋分化に必要な遺伝子が効率的に翻訳されて筋分化が誘導される可能性が示唆された。 |
公表論文 |
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