研究助成
2021年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
microRNA制御を介したタウリンの中枢神経保護効果
研究題目 | microRNA制御を介したタウリンの中枢神経保護効果 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 帝京大学 医学部薬理学講座 |
氏名 | 木下 千智 |
キーワード | タウリン / microRNA / 神経変性疾患 / 神経保護 / アンチエイジング |
研究結果概要 | 本研究では、脳におけるタウリン減少と神経変性の関係性を明らかすること及びmicroRNAを用いたタウリントランスポーターTauTの発現制御による神経保護効果の検討を行う事を目的とし研究をすすめてきた。 タウリンは、生合成が可能であり、尿細管再吸収されること等から、欠乏の恐れが少ないと考えられるにも関わらず、神経変性疾患においては神経タウリン量の減少が示唆される。これは血中タウリン量が神経タウリン量に反映されていないことを示唆しており、TauTの発現異常に起因している可能性が考えられた。そこで、神経変性疾患モデルマウスを用いた実験を行い脳におけるタウリン減少と神経変性の関係性を明らかにした。さらに脳におけるTauT発現量の調節に関与されると考えられるmicroRNAの発現操作により、神経変性疾患モデルにおけるTauT発現及びタウリンさらに行動にも影響を与えることを発見した。 今後さらに詳細な検討を行い、神経変性疾患におけるタウリンの重要性を明らかにするとともに、今回の研究結果の新規性が顕著であると考えられるため、現在国際雑誌に投稿準備中である。 |
公表論文 | Glutathione Depletion and MicroRNA Dysregulation in Multiple System Atrophy: A Review. Int. J. Mol. Sci. 2022, 23, 15076. |
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