研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
腫瘍溶解性ネオアジュバント細胞による新規癌免疫治療法の開発
研究題目 | 腫瘍溶解性ネオアジュバント細胞による新規癌免疫治療法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 名古屋大学大学院医学系研究科 国際医学教育学・癌免疫治療研究室 |
氏名 | 松村 繁 |
キーワード | 間葉系幹細胞 / 腫瘍溶解性ウイルス |
研究結果概要 | 固形癌は強固な免疫抑制環境を構築し、抗腫瘍効果を示す免疫細胞の浸潤を拒み、がん免疫療法を無効化する。この免疫抑制環境を劇的に変化させうる治療法のひとつに腫瘍溶解性ウイルスがある。腫瘍溶解性ウイルスは新クラスのがん免疫治療薬として注目され多くが現在治験段階にある。しかし、様々な腫瘍溶解性ウイルスの共通の欠点として挙げられるのは、投与方法が腫瘍内投与に限定され、全身投与および繰り返し投与が難しい点である。また、腫瘍内投与においても、腫瘍サイズや形状、術者の技術によってウイルスの効果的な腫瘍内分散投与がばらつくことが懸念されている。我々は、腫瘍に遊走しやすくウイルス感受性の高い間葉系幹細胞を用いて、ウイルスの腫瘍内投与方法の改良およびウイルス全身投与法の改善を目的として、遺伝子改変間葉系幹細胞を開発している。本研究課題では、弱毒化腫瘍溶解性ウイルスの感染によって間葉系幹細胞は炎症性のprimingを受けた応答を示し、抗腫瘍効果に寄与していることが示唆された。 |
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