研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
血中 exosomal PD-L1 による臓器横断的な癌の放射線治療効果予測に関する検討
研究題目 | 血中 exosomal PD-L1 による臓器横断的な癌の放射線治療効果予測に関する検討 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 大阪大学 大学院医学系研究科放射線治療学 |
氏名 | 玉利 慶介 |
キーワード | エクソソーム / PDL1 / 放射線治療 |
研究結果概要 | C57BL6マウスへ悪性黒色腫細胞B16BL6の細胞を移植して生じた腫瘍への放射線照射を行った。細胞にインターフェロンγを作用させ、PD-L1を強発現させたexosomeを細胞上清から精製し、それをマウスへ尾静脈投与した場合、対照群(特にPBS投与群)と比べて、マウスの悪性黒色腫の放射線照射後の腫瘍体積が有意に大きくなった結果を得た。癌患者では血液中のexosomal PDL1量が健常者に比べ多いことがわかったが、比較的症例数が多く、フォローアップ期間の長い頭頸部癌の根治的放射線治療後の患者の予後と血中exosomal PDL1濃度の相関をみると、血中exosomal PDL1高値群において有意に局所制御率が低下することが明らかとなった。これらから癌患者で増加している血液中のexosomal PDL1がバイオマーカーとなりえる可能性、放射線治療後に再発するがん患者ではexosomal PD-L1量が多い可能性がある。頭頸部癌ではなく他の癌種にも同様のことが言えるかを検証したいが、予後解析にはある程度の症例集積が必要で今後の課題である。 |
公表論文 | Circulating plasma exosomal PD-L1 predicts prognosis of head and neck squamous cell carcinoma after radiotherapy. Adv Radiat Oncol. 2024 Feb; 9(2): 101353. |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。