研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
統合的ゲノム解析による ANCA関連血管炎発症および間質性肺疾患合併の病態解明と発症予測バイオマーカーの探索
研究題目 | 統合的ゲノム解析による ANCA関連血管炎発症および間質性肺疾患合併の病態解明と発症予測バイオマーカーの探索 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 筑波大学 医学医療系分子遺伝疫学 |
氏名 | 川崎 綾 |
キーワード | ANCA関連血管炎 / 間質性肺疾患 / 疾患感受性遺伝子 / ゲノムワイド関連研究 / バリアント |
研究結果概要 | 日本人ANCA関連血管炎(AAV)患者を対象にAAV発症および間質性肺疾患(ILD)合併に寄与する遺伝因子の解明を目的として、ゲノムワイド関連研究(GWAS)および候補遺伝子解析を行っている。現時点でAAV患者229例、健常対照者158例の約66万個のバリアント情報の取得を完了した。ILD合併例91例とILD非合併例123例を対象としたILD-GWASでは、関連傾向(P<0.0001)を示す22個のバリアントを検出した。今後AAV発症におけるGWASも実施していく。またヨーロッパ系集団における多発血管炎性肉芽腫症(GPA)およびPR3-ANCA陽性AAV(PR3-AAV)の疾患感受性遺伝子であるSERPINA1遺伝子のシークエンシング解析では、SERPINA1のアミノ酸置換を伴わないバリアントが、日本人GPA/PR3-AAVと関連することを見いだした。さらに日本人AAV前向きコホート研究のデータを用いた解析により、MPO-ANCA陽性AAVの疾患感受性アリルであるHLA-DRB1*09:01、DQA1*03:02、DQB1*03:03がAAVの再燃リスクとも関連することを明らかにした。 |
公表論文 | Association of HLA- class II alleles with risk of relapse in myeloperoxidase-antineutrophil cytoplasmic antibody positive vasculitis in the Japanese population. Front Immunol. 2023:14:1119064. |
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