研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
新規大腸がん治療法開発にむけた腸腫瘍におけるARID1Aの機能解析
研究題目 | 新規大腸がん治療法開発にむけた腸腫瘍におけるARID1Aの機能解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 京都大学大学院医学系研究科 消化器内科学講座 |
氏名 | 平松 由紀子 |
キーワード | 大腸がん / Arid1a / エピジェネティクス |
研究結果概要 | Wnt依存性腸腫瘍モデルマウス、ヒト大腸腺腫から樹立したオルガノイドを用いてArid1aの機能を検討した。いずれのモデルにおいても、ARID1A 欠失モデルでは増殖能が抑制され、ARID1Aが腫瘍促進的に働くことが示唆された。加えて、遺伝子発現解析ではARID1AをKDしたオルガノイドではcell cycle制御因子の発現が亢進していた。 次に、KRAS変異、BRAF変異それぞれにp53ノックアウトArid1a欠損マウスを作成・解析した。Arid1a欠失マウスではSSLに特徴的な組織学的表現系を呈し、ヒト鋸歯状病変のマーカー発現の亢進を認めた。Arid1a欠失マウスでは腸腫瘍数は増加し、炎症細胞浸潤、生存率の低下を認めた。これらの結果からAlternative経路ではArid1aが腸腫瘍抑制的に働いていることが示唆された。ヒト大腸SSL由来オルガノイドを用いて炎症系因子の発現について検討したところ、ARID1A KDオルガノイドでは、腫瘍促進的に働く炎症系ケモカインに加え、ケモカインレセプターの発現上昇を認めた。 |
公表論文 | Concurrent Activation of Kras and Canonical Wnt Signaling Induces Premalignant Lesions That Progress to Extrahepatic Biliary Cancer in Mice. Cancer Res. 2022 May 3;82(9):1803-1817. |
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