研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
切除不能進行肝がん患者における治療効果予測バイオマーカーの構築と新規免疫抑制機構の解明
研究題目 | 切除不能進行肝がん患者における治療効果予測バイオマーカーの構築と新規免疫抑制機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 国⽴国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝疾患研究部 |
氏名 | 由雄 祥代 |
キーワード | ナチュラルキラー細胞 / オステオポンチン / 肝細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / ILT2 |
研究結果概要 | 多施設においてAtez/Bev療法を受けた切除不能肝細胞癌患者において血清オステオポンチンは、Ate/Bev治療前の時点で治療無効群で高値であった。多変量解析の結果、治療前血清OPN値(OR=5.4)はAFP(OR=4.3)とともにPDに関連する独立したリスクファクターであり、血清OPNがAtez/Bev治療前効果予測因子として有効であることを報告した(J Gastroenterol 2023)。また、ナチュラルキラー(NK)細胞は抗腫瘍免疫において重要な役割を果たすが、慢性肝炎/肝硬変・肝がん患者においてはその機能が低下している。我々は加齢に伴い細胞障害活性を特徴とするNKにおけるPD-1・ILT2・Siglec-10・CD57の発現上昇、NKp46・Siglec7・CD160の発現低下を同定した。次にがん部NK細胞は、非がん部と比較して、ILT2高発現であった。ILT2はMIF-CXCR4の経路により誘導され、機能低下しているILT2+NK細胞は抗ILT2抗体により機能回復する事を報告した(Front Immunol 2024)。 |
公表論文 | Immunoglobulin-like transcript 2 as an impaired anti-tumor cytotoxicity marker of natural killer cells in patients with hepatocellular carcinoma. Front Immunol. 2024 :15:1389411. doi: 10.3389/fimmu.2024.1389411. |
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