研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
血中遊離消化器がん細胞の新規かつ確実な回収法の開発および治療への応用
研究題目 | 血中遊離消化器がん細胞の新規かつ確実な回収法の開発および治療への応用 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 九州大学病院 消化管外科(2) |
氏名 | 安藤 幸滋 |
キーワード | 血中遊離消化器癌細胞(CTC) / 新たなCTC回収方法 |
研究結果概要 | がん患者の血中には血中循環腫瘍DNA(ctDNA)のみならず、血中循環がん細胞(CTC: Circulating Tumor Cells)も存在している。CTCは、原発巣もしくは再発巣から切り離され 血流中を移動し、元の腫瘍から他の部位に展開して、転移を引き起こすがん細胞である。CTCの獲得は転移の過程の解明に役立ち、また、現在のがん患者に存在する「がん」であり、これを回収し培養できれば治療応用(薬物耐性試験や新規薬物開発)に活かせる可能性がある。 我々は「中間水」に着目し、CTCの新たな回収方法を開発し、臨床応用を目指すこととした。CTC回収に最適な汎用性高分子膜の開発として、様々な膜を用いた。模擬血液としてボランティアの血液に大腸癌細胞株(HT29)を混ぜたもの(スパイク血)を用いて、膜Aおよび膜Bを用いることで70-80%の回収率が得られた。また、スパイク血から回収したHT29に関しては通常の培養方法で問題ないことを確認した。現在、同意をいただいた大腸癌患者の血液からCTCを分離する検討を行っている。 |
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