研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
直鎖状ユビキチン鎖生成亢進による感染症制御と新機能の探索
研究題目 | 直鎖状ユビキチン鎖生成亢進による感染症制御と新機能の探索 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 京都大学大学院医学研究科 細胞機能制御学 |
氏名 | 伏屋 康寛 |
キーワード | LUBAC / HOIL-1L / 直鎖状ユビキチン鎖 / 感染症 / 自己免疫疾患 |
研究結果概要 | HOIL-1Lのユビキチンリガーゼ活性低下がLUBACによる直鎖状ユビキチン鎖生成活性を亢進させるという応募者の発見に基づき、HOIL-1L活性を欠失したマウスを用いて個体レベルでの(A)LUBACの新機能・疾患への関与、(B)感染症制御の可能性、を探索した。 (A)HOIL-1L活性欠失によりLUBACの機能が亢進したマウスを詳細に観察した所、メス優位にヒトの全身性エリテマトーデス(SLE)及び、シェーグレン症候群様の症状を自然発症することを明らかとした。さらにヒトにおいてHOIL-1L/RBCK1遺伝子がSLEの新規疾患感受性遺伝子であることを同定し、LUBACの機能亢進がSLEの発症に寄与することを明らかとした。(B)HOIL-1L活性欠損マウスにサルモネラ菌を経口投与することで個体レベルでの影響を検討した。その結果、HOIL-1L活性欠損マウスはサルモネラ菌全身投与で、当初応募者が予想していた結果に反し、より死にやすい傾向を示すとともに腸管に過度の免疫細胞の浸潤と著明な脾腫を認めた。サルモネラ菌による免疫細胞のさらなる過剰活性化が個体の生存には不利に働いた可能性を考えた。 |
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