研究助成
2021年度 医学系研究助成(感染領域)
革新的なHIV-1根治をめざした新規創薬化合物の戦略的探索
研究題目 | 革新的なHIV-1根治をめざした新規創薬化合物の戦略的探索 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 ウイルス制御学分野 |
氏名 | 助川 明香 |
キーワード | HIV-1 / AIDS / LRA / 潜伏感染 |
研究結果概要 | 本研究では、HIV-1感染症治癒を目指し、潜伏感染モデル細胞株を用いた新規潜伏感染再活性化剤(LRA)の探索同定および、その作用機序の解明を目的とした。T細胞系および単球系潜伏感染モデル細胞株において、東京医科歯科大学所有の低分子化合物ライブラリーを用いて新規LRA候補化合物を探索し、化合物 (AおよびB)を同定した。化合物AとBは、共に既存LRAとして知られるBRD4阻害剤(JQ1)や、PKC活性化剤(Prostratin、PEP-005)との併用処理により、HIV-1再活性化能の相乗的効果を示した。更に化合物Bは、HIV-1患者由来CD4+T細胞において、患者に依存せず普遍的なHIV-1再活性化誘導能を有していた。またトランスクリプトーム解析の結果から、既存LRAとは異なる新たな作用機序を有することが示唆された。化合物AとBは共通の化学構造を有しており、これら化合物をリード化合物として合成展開した種々誘導体評価の結果、側鎖の官能基がHIV-1再活性化に寄与していることが示唆された。今後これら化合物をリード化合物とした創薬展開により、効果的なHIV治癒戦略への寄与が期待できる。 |
公表論文 |
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