研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
単球/マクロファージの不均一性に着目した神経芽腫の病態解明
研究題目 | 単球/マクロファージの不均一性に着目した神経芽腫の病態解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 神戸大学 大学院医学系研究科内科系講座小児科学分野 |
氏名 | 田村 彰広 |
キーワード | 神経芽腫 / 単球 / マクロファージ |
研究結果概要 | 申請者らは、これまでに、神経芽腫患者の診断時末梢血単球数低値の症例が有意に予後不良であること、高リスク群ではマクロファージの浸潤密度が高いことを明らかにしてきた。そこで、神経芽腫の進行に単球・マクロファージが強く関与していることが示唆された。 申請者らは、チロシンホスファターゼであるSHP-2あるいはSHP-1が結合するチロシンリン酸化分子として、膜型分子であるSIRPαを発見した。さらに、がん細胞の発現するCD47に対してマクロファージの発現するSIRPαが結合して形成されるCD47-SIRPαシグナル系が貪食を抑制すること、同シグナル系を阻害する抗SIRPα抗体がマクロファージによるがん細胞貪食を増強することを明らかにしてきた。 今回の研究において、47例の神経芽腫患者病理標本を用いた免疫組織化学染色を行い、神経芽腫がCD47を発現すること、浸潤するマクロファージがSIRPαを高発現していることを見出した。そこで、神経芽腫の悪性度に単球/マクロファージが強く関与していることが示唆された。 現在、神経芽腫の病態におけるSIRPαの役割を解析中である。 |
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