研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
NRF2活性化型肺癌細胞と癌微小環境における細胞外小胞を介した癌増悪化メカニズムの解明
研究題目 | NRF2活性化型肺癌細胞と癌微小環境における細胞外小胞を介した癌増悪化メカニズムの解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 名古屋大学 環境医学研究所 |
氏名 | 谷貝 知樹 |
キーワード | NRF2 / 肺がん |
研究結果概要 | 本研究計画では、肺がんの85~95%を占める非小細胞肺がん(Non-small cell lung cancer, NSCLC)の細胞増殖機構について、酸化ストレス応答因子であるNF-E2-related factor 2 (NRF2)が制御する細胞外小胞に着目し研究をおこなった。NRF2活性化型NSCLCがオートクライン様式によりNSCLC自身の増殖に寄与する可能性を検証し、NRF2をノックダウンした細胞由来のエクソソーム (NRF2KDエクソソーム)は細胞増殖に影響を与えない一方で、NRF2の活性を抑えなかったコントロールの細胞由来のエクソソーム (NRF2Highエクソソーム)は細胞の増殖を濃度依存的に増加させることが明らかにした。このことから、NSCLCがNRF2依存的にオートクライン様式で酸化ストレスを軽減することで抗がん剤の効果を減弱させていることが明らかとなった。 |
公表論文 | Mechanistic insights into the peroxisome proliferator-activated receptor alpha as a transcriptional suppressor、Frontiers in Medicine、9:1060244 (2022) |
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