研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
前白血病病変から急性白血病への進展機序の解明と進展を予防する治療の開発
研究題目 | 前白血病病変から急性白血病への進展機序の解明と進展を予防する治療の開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 福島県立医科大学 輸血・移植免疫学講座 |
氏名 | 植田 航希 |
キーワード | 急性骨髄性白血病 / 骨髄増殖性腫瘍 / ドライバー変異 / MDMX |
研究結果概要 | 骨髄増殖性腫瘍(MPN)から急性骨髄性白血病(AML)に進行するマウスモデルを確立した。MPNのドライバーCALR変異を持つマウスを急性転化症例で高頻度に機能喪失型変異を認めるEZH2のノックアウト(KO)マウスと交配し、AMLまたは致死的骨髄線維症の発症を確認した。現在これらのマウス造血細胞の遺伝子発現・付加的変異を解析中である。また、MPNのドライバーJAK2V617F変異を持つマウス骨髄と、TET2-KO・MDMX過剰発現マウス骨髄を混合して移植すると、ほとんどのレシピエントマウスがAMLを発症した。AML細胞はTET2-KO・MDMX過剰発現マウス骨髄由来であるが、TET2-KO・MDMX過剰発現マウス骨髄のみを移植するとAML発症率が低下する。このため、JAK2V617F骨髄はAML発症時には排除されているにも関わらず、発症に何らかの役割を果たしていると考えられ、現在その機序を解明する研究を進めている。また本研究から派生して、JAK2V617F変異マウス血小板の機能異常が巨核球の分化障害を介した膜蛋白発現変化によって生じることを見出し、研究を進めている。 |
公表論文 | Murine double minute X plays a central role in leukemic transformation and may be a promising target for leukemia prevention strategies; Experimental Hematology 122: 10-18, 2023 |
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