研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
半月体形成性糸球体腎炎におけるGATA3陽性Tregと腎固有細胞とのクロストーク
研究題目 | 半月体形成性糸球体腎炎におけるGATA3陽性Tregと腎固有細胞とのクロストーク |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科 |
氏名 | 酒井 亮太 |
キーワード | 制御性T細胞 / 組織制御性T細胞 / GATA3 / 臓器固有細胞 / メサンギウム細胞 |
研究結果概要 | 申請者らは腎炎慢性期に出現するGATA3陽性制御性T細胞(Treg)がどのように免疫制御を司り、腎固有細胞(線維芽細胞や血管内皮細胞、足細胞など)に作用して、過剰な炎症と線維化を収束に導き、修復に寄与するのか、その具体的機序を明らかにすることを目的として、まずGATA3陽性Treg誘導方法の確立を試みた。OVAペプチドに反応するTCRを有するOT-IIマウスを用いてプロフェッショナルな抗原提示細胞である樹状細胞との共培養ではGATA3が誘導されなかったのに対し、糸球体から抽出された臓器固有細胞(特にメサンギウム細胞)との共培養ではTregでのGATA3の発現が亢進した。臓器局所に遊走されたTregが組織制御性T細胞として機能するためにGATA3発現は臓器固有細胞によってもたらされる可能性があり、ヒト細胞での組織制御性T細胞の臨床応用の礎となる知見である。 |
公表論文 |
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