研究助成
2021年度 医学系研究助成(臨床)
家族性高コレステロール血症の新規原因遺伝子の同定と機能解析
研究題目 | 家族性高コレステロール血症の新規原因遺伝子の同定と機能解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(臨床) |
所属 | 名古屋大学 環境医学研究所 内分泌代謝分野 |
氏名 | 堀 美香 |
キーワード | 家族性高コレステロール血症 / 低頻度バリアント / 肝細胞 |
研究結果概要 | 家族性高コレステロール血症(FH)は、生下時より高LDLコレステロール血症を呈し、若年で冠動脈疾患を発症する疾患であるが、早期からの適確な治療により予後良好な疾患でもあり、早期診断及び高リスク群の選定が強く望まれる。一方、FH患者の約35% は既知原因遺伝子に病的バリアントを認めず、原因不明である。我々は、FH の遺伝子解析からLDLR 遺伝子病的バリアントに未知遺伝子バリアントの重なる重症FH患者を発端者とする1家系を発見した。この家系内では明確に表現型が分離でき、家系内のエクソーム解析から表現型と遺伝子型の一致するバリアントを発見した。家系内でiPS 細胞から肝細胞を作製し、重症FH患者由来肝細胞では、FH患者由来肝細胞と比し、LDL 取り込みの低下を確認し、現在詳細な解析を行っている。また、原因不明FH 122家系のエクソーム解析からAPOB 遺伝子の低頻度バリアントを発見し、患者由来LDL の培養肝細胞への取り込み実験により、このバリアントはFH の原因ではないが、病態の重症化や多様性に寄与することを明らかにした(Hori et al. JCEM, 2023)。 |
公表論文 | A low-frequency APOB p.(Pro955Ser) variant contributes to the severity of / variability in familial hypercholesterolemia. J Clin Endocrinol Metab. 2023; 108:422-432. |
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