研究助成
2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
骨髄性腫瘍における転写異常の包括的解析
研究題目 | 骨髄性腫瘍における転写異常の包括的解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 京都大学 大学院医学研究科 |
氏名 | 越智 陽太郎 |
キーワード | 急性骨髄性白血病 / クロマチン |
研究結果概要 | 急性骨髄性白血病(AML)は症例間で様々な臨床所見を呈する多様性の高い骨髄性腫瘍である。AMLの遺伝子変異については、大規模なゲノム解析によって全容が明らかになったと言えるが、大規模な患者臨床検体を用いた包括的なクロマチン解析はこれまでになされていない。そのため、AMLにおける転写・クロマチン制御などのエピゲノム異常がAMLの多様性にどのように・どれほど寄与しているか、不明な点が多く残されている。 本研究ではAML患者500例以上の骨髄・末梢血検体を収集し、遺伝子変異ならびにATAC-seqによるオープンクロマチン解析を実施した。クロマチン制御のプロファイルによって、AML症例を10以上のサブタイプに新たに分類可能であった。現行のWHO分類と比較したところ、いくつかのサブタイプは本解析によってはじめて同定可能であり、これらのサブタイプは特徴的な臨床所見や遺伝子変異パターンを呈していたことから、生物学的にも異なる腫瘍サブタイプであると考えられた。以上より、患者検体を用いた大規模オープンクロマチン解析を通じて、骨髄性腫瘍の病態解明と層別化に資する新規の知見を得た。 |
公表論文 |
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