研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
ドナー由来自然リンパ球が造血幹細胞移植後に果たす役割の解明
研究題目 | ドナー由来自然リンパ球が造血幹細胞移植後に果たす役割の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 大阪大学大学院医学系研究科 免疫細胞生物学 |
氏名 | 数藤 孝雄 |
キーワード | 造血幹細胞 / 白血病幹細胞 / 生体イメージング / 2型自然リンパ球 |
研究結果概要 | 骨髄内の造血幹細胞や白血病幹細胞は、ニッチと呼ばれる骨髄微小環境に存在することが、骨髄切片や骨髄ホールマウント組織を用いた研究で示されてきた。しかし、このような可視化方法では、それぞれの細胞がどのような動きをしているかについての情報が完全に失われてしまうという欠点があった。本研究において我々は、蛍光標識した造血幹細胞や白血病細胞をマウスに静脈投与し、骨髄にホーミングした細胞の動態について、細胞が生きた状態で長時間観察する系を確立し、論文報告した(Sudo et al. Star Protoc, 2023)。さらに我々は、白血病マウスモデルを構築し、このマウス骨髄中の2型自然リンパ球(ILC2)が、骨髄移植の課程でどのような役割を果たすのかについて解析を行った。白血病マウスモデルにIL-33を投与することによって、ILC2の表面抗原が変化し、活性化が生じていることを明らかにした。IL-33投与群と非投与群では、骨髄内に残存する白血病細胞の増殖に差を認めたことから、ILC2が白血病細胞の進展に関与することが示唆された。この機序を明らかにするために、詳細な解析を継続している。 |
公表論文 | Protocol for live imaging of transferred mouse bone marrow cells by two-photon microscopy. STAR Protocols. 4(4):102654, 2023 |
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