研究助成

2021年度 医学系研究助成(基礎)

ルシフェラーゼレポーターマウスを用いた核酸医薬・ゲノム編集薬の標的化デリバリー研究

研究題目 ルシフェラーゼレポーターマウスを用いた核酸医薬・ゲノム編集薬の標的化デリバリー研究
年度/助成プログラム 2021年度 医学系研究助成(基礎)
所属 国立精神・医療研究神経センター  神経研究所 遺伝子疾患治療研究部
氏名 峰岸 かつら
キーワード Duchenne型筋ジストロフィー / Drug Delivery System / 核酸医薬 / 骨格筋 / 治療モダリティ
研究結果概要 Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)を対象とした新規の治療モダリティを実現させるためには、効率的かつ安全な筋組織への送達する技術が不可欠である。現在、新規の化合物が標的臓器に適切にデリバリーされ作用したかを評価するためには、各臓器を採取し、それらを生化学的に解析するという手法が取られている。しかし、この評価手法は、手順が煩雑でありスループットが低い。この課題を解決するために、今回、我々はDMDエクソン・スキップを非侵襲的かつ簡便にin vivo評価する系を樹立した。作製したレポーターは、エクソン・スキップ前はルシフェラーゼのORF(Open reading frame)の中にエクソン23が挟まれておりルシフェラーゼ発現が阻害されるが、エクソン23でエクソン・スキップが起こると活性を持つルシフェラーゼが発現されるようにデザインされている。この樹立した系は培養細胞だけでなく、in vivo においてエクソン・スキップのイメージングが可能になり、生きたマウスのまま経時的な観察ができた。さらに、我々はこの評価系を用いて共同研究者とともに従来の核酸医薬と新規化合物とで比較検証を行った。
公表論文