研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
組織局在型記憶T細胞の活性化が再構築する免疫監視網の解析
研究題目 | 組織局在型記憶T細胞の活性化が再構築する免疫監視網の解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 大阪大学微生物病研究所 BIKEN次世代ワクチン協働研究所ワクチン創成グループ |
氏名 | 平井 敏郎 |
キーワード | 経鼻ワクチン / 組織局在型記憶T細胞 / 注射型ワクチン |
研究結果概要 | 一回目のワクチンにより誘導された組織局在型記憶T細胞(Trm)が、ブーストワクチンにより再活性化された際に、より効果的な感染防御システムの構築に貢献するかを評価することを最終目的に研究を実施した。筋肉注射型AdVワクチンのモデルを用いた検討では、筋肉内へのTrmの誘導や、筋肉中でのブースト後の細胞数の増加を検出できたものの、感染防御に重要な循環血中のT細胞において、Trmの再活性化が及ぶす影響は、量、質の両面から検出できなかった。したがって、筋肉注射ワクチンにおいて、筋肉内に誘導されるTrmが、ブーストワクチンの効果へ与える影響はあったとしても軽微であることが示唆された。次に行ったAdVを用いた経鼻ワクチンのモデルにおいて、予想に反して鼻腔組織におけるTrmがほとんど誘導できないことが明らかとなった。そこで、効率よくTrmを誘導できるモデルの確立を行うため、AdVの投与時に様々な添加剤等を加え、より強くTrmを誘導できるモデルの確立を目指した。その結果、ワクチン製剤の浸透圧を高めることでAdV経鼻ワクチンの効果を劇的に高め、Trmも効率的に誘導できることを見出した。 |
公表論文 | 投稿中 |
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