研究助成
2021年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
GABA神経系と神経免疫の相互作用による統合失調症難治化メカニズムの解明
研究題目 | GABA神経系と神経免疫の相互作用による統合失調症難治化メカニズムの解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 群馬大学大学院医学系研究科 神経精神医学分野および遺伝発達行動学分野 |
氏名 | 藤原 和之 |
キーワード | GABA / GAD67 / 統合失調症 / 抑制性神経 / グリア細胞 |
研究結果概要 | 統合失調症は人口のおよそ1%弱が発症する精神障害であり、幻覚や妄想などの多彩な症状を呈し、慢性に経過する。現在の治療法では難治化する患者さんも多く、その病態生理も完全に解明されている訳ではない。本研究では、我々が開発した新規統合失調症モデル動物であるGad1ノックアウトラットを用い、難治化の機構解明を目指している。このモデル動物は抑制性神経伝達物質であるGABAの合成能が低下しており、抑制性回路が機能不全に陥っている。このモデル動物の脳内では、そうした直接的な影響以外に変化はないのだろうか。そこで我々は免疫担当細胞であるミクログリアに着目して研究を進めている。ミクログリアはGABA受容体を発現しており、また、何らかの活性化が起きていることもヒトの研究で示唆されている。我々はGad1ノックアウトラットの大脳皮質を解析し、ミクログリアの形態が変化していることを見出した。現時点ではまだ仮説であるが、このミクログリアが統合失調症の難治化に影響を与えるkey playerと考えて、研究を進めている。 |
公表論文 | Fujihara K. Beyond the γ-aminobutyric acid hypothesis of schizophrenia. Front Cell Neurosci. 2023 Apr 24;17:1161608. doi: 10.3389/fncel.2023.1161608. PMID: 37168420; PMCID: PMC10165250. |
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