研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
卵母細胞形成を支えるクロマチン高次構造の理解
研究題目 | 卵母細胞形成を支えるクロマチン高次構造の理解 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 奈良県立医科大学 医学部 |
氏名 | 長岡 創 |
キーワード | 卵形成 / 不妊症 / 妊孕性温存 / 再生医療 / 転写制御 |
研究結果概要 | 卵子は生命継承の要であり、その形成異常は不妊や先天性疾患の原因となる。卵形成は胎児期から開始し、「全能性の賦与」を支える卵子の機能は段階的に獲得されていくが、胎児期から長期的に行われる機能形成過程、そして、加齢に伴う卵子機能の喪失メカニズムの多くが不明瞭である。本研究では、代表者独自の実験基盤と知見を活用し、機能的な卵子ゲノム・エピゲノムの構築を支える転写制御機構を明らかにすることを目指した。卵形成初期に顕著に発現のある遺伝子を破壊したES細胞株を作製し、in vitro卵母細胞誘導系を用いてノックアウトES細胞由来生殖細胞の卵形成動態を解析した。卵母細胞への分化過程を解析したところ、表現型は大別して、(i)性決定後の生殖細胞の早期喪失、(ii) 減数分裂進行の異常、(iii) 原始卵胞形成の阻害、(iv) 卵母細胞数の変動、という様々な異常を観察することができ、解析対象の遺伝子群には卵形成の様々な過程を制御する遺伝子が含まれていることが明らかになった。今後、同定してきた遺伝子に関してノックアウトマウスを作製し、生理的な他臓器との連関の中での卵形成制御における役割も明らかにする。 |
公表論文 |
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