研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
新規皮膚ホルモン発見にもとづく新たな皮膚疾患治療法の開発
研究題目 | 新規皮膚ホルモン発見にもとづく新たな皮膚疾患治療法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 昭和大学 医学部生化学講座 |
氏名 | 原口 省吾 |
キーワード | 新規ホルモン / タンパク質翻訳開始 / 皮膚 |
研究結果概要 | ヒト皮膚組織から見出した新たな皮膚ホルモン様分子XとYの機能解析を行った。機能未知であり、受容体も不明であったため、XとYが皮膚で機能しているホルモンであると仮定し、ヒト皮膚由来細胞株や初代ヒト皮膚細胞などに作用させることで解析を行った。 その結果、皮膚ホルモン様分子Xはタンパク質の翻訳開始をネガティブに制御する作用があることが分かった。一方で、皮膚ホルモン様分子Yはタンパク質の翻訳開始に関わるような因子の発現変動は引き起こさなかった。このことから研究代表者が見出した皮膚ホルモン様分子XとYは、似通った構造を持つホルモン様分子群であるが、異なる受容体やシグナル伝達経路を介して、異なる生理作用を発揮する皮膚ホルモン群であることが推測される。さらにマウス個体レベルでの研究から、皮膚ホルモンXをノックアウトすると皮膚の肥厚が引き起こされることも分かった。 タンパク質の翻訳開始機構の不全はリボソーム病などの発症に関わることが考えられるため、現在、難治性皮膚疾患の病態には未知の皮膚リボソーム病が潜んでいるのではないかと考え研究を進めている。 |
公表論文 |
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