研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
新規ゲラニルゲラニル転移酵素のオートファジーおよび神経変性疾患における役割の解明
研究題目 | 新規ゲラニルゲラニル転移酵素のオートファジーおよび神経変性疾患における役割の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 東北大学 加齢医学研究所 |
氏名 | 白川 龍太郎 |
キーワード | プレニル化 / オートファジー / ゴルジ体 / Ykt6 / PTAR1 |
研究結果概要 | タンパク質プレニル化は、真核生物に見られる最も一般的な翻訳後脂質修飾の一つであり、ヒトタンパク質の約1%がプレニル化修飾を受けることが知られている。プレニル化では基質タンパク質C末端近くのシステインに炭素数15のファルネシルまたは炭素数20のゲラニルゲラニルが不可逆的に結合する。プレニル基による脂質修飾は、基質タンパク質の脂質二重膜への局在と機能の発揮に必須である。我々は新規プレニル転移酵素としてゲラニルゲラニル転移酵素III型(GGTase-III)を見いだし、その基質としてYkt6を同定した。Ykt6は膜貫通領域を持たない特殊なSNAREタンパク質であり、ゴルジ体内膜輸送やオートファゴソームとリソソームの膜融合を担う。また、近年の研究よりYkt6はパーキンソン病の原因となるα-シヌクレインの標的因子として知られる。本研究ではGGTase-III によるゲラニルゲラニル化がYkt6のゴルジ体への局在と順行性輸送の制御に必要であることを明らかにした。また、プロテオーム解析によりGGTase-III欠損細胞ではLC3やp62などのオートファジー関連因子が顕著に蓄積することを明らかにした。 |
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