研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
ダイレクトリプログラミングを利用した移植可能な誘導腸前駆細胞の作製
研究題目 | ダイレクトリプログラミングを利用した移植可能な誘導腸前駆細胞の作製 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 九州大学 生体防御医学研究所 |
氏名 | 三浦 静 |
キーワード | ダイレクトリプログラミング / 腸前駆細胞 / オルガノイド |
研究結果概要 | 申請者らは、ダイレクトリプログラミング法を利用して、HUVECから胎児腸由来の腸前駆細胞 (FIPC) と同様の性質を持つ誘導腸前駆細胞 (iFIPC) の作製に成功している (Miura and Suzuki., 2017)。iFIPCはFIPCと同様に球状の胎児型オルガノイドを形成し、大腸炎モデルマウスの大腸中でヒト大腸組織を再構築できた。一方、ヒトiFIPCへの誘導は可能となったが、腸幹細胞(ISC)へと成長させる方法が確立されていないために実際のFIPCとは性質が異なる可能性や、元の細胞がHUVECであることから移植には利用できないという問題がある。そこで本研究では、臨床応用可能な細胞を作製するための基盤技術の創出を目指し、研究を行なった。その結果、腸の分化に重要な遺伝子をヒトiFIPCに導入するとISCや分化した細胞を含む成体型のオルガノイドが形成され、長期間培養できた。また、大腸炎モデルマウスに移植すると、小腸組織を構築できた。このように、iISCへと成長できるiFIPCの作製に成功したことから、本研究成果は医療応用に向けて大変画期的な成果であるといえる。 |
公表論文 | Hepatocytes differentiate into intestinal epithelial cells through a hybrid epithelial/ mesenchymal cell state in culture、Nature Communications、15, 3940 (2024). |
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