研究助成
2021年度 医学系研究助成(感染領域)
蚊媒介性フラビウイルス感染症の制圧に向けた蚊の唾液中の感染増強因子の探索
研究題目 | 蚊媒介性フラビウイルス感染症の制圧に向けた蚊の唾液中の感染増強因子の探索 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 順天堂大学 大学院医学研究科・微生物学講座 |
氏名 | 鈴木 達也 |
キーワード | フラビウイルス / 蚊 / 唾液 / Toll-like receptor |
研究結果概要 | 蚊媒介性フラビウイルスの感染増強に関与する、蚊の唾液中に含まれる感染増強因子について検討を行った。日本脳炎ウイルスを媒介するアカイエカの唾液腺で高発現する遺伝子について、バキュロウイルスベクターを用いたタンパク質の発現系及び昆虫細胞での強制発現系を構築した。培養細胞に強制発現させ、ウイルス増殖への影響を検討したところ、ウイルス増殖が亢進する複数の候補因子を得ることができた。蚊の唾液中のTLR2リガンドの探索については、今回の検討では、蚊の唾液中のTLR2リガンドを同定することができなかったため、再度ベクターを構築し直し検討を行っている。一方で、採取した蚊の唾液腺を種々の有機溶媒で抽出し、TLR2発現レポーター細胞に添加した。その結果、TLR2を活性化する分子はクロロホルムやメタノールに溶解する脂質であることを示唆する結果を得た。また、自然界での媒介能に依存しないこと、さらには野外から採取したCulex属の蚊の唾液腺を用いても同様に病原性の増強が認められたことから、蚊の唾液による感染増強には複数の蚊で共通した因子によってもたらされることが示唆された。 |
公表論文 |
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