研究助成
2021年度 医学系研究助成(基礎)
筋特異的転写因子であるMYF5発現調節領域のDNAメチル化状態に着目した筋高分化iPS細胞選別法の開発
研究題目 | 筋特異的転写因子であるMYF5発現調節領域のDNAメチル化状態に着目した筋高分化iPS細胞選別法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 愛媛大学大学院医学系研究科 生体構造医学講座組織学分野 |
氏名 | 加門 正義 |
キーワード | ヒトiPS細胞 / 筋分化 / DNAメチル化 / MYF5 |
研究結果概要 | ヒトiPS細胞(iPSCs)は分化多能性を持つが、樹立されたiPSCsの中には分化能が悪い株も存在する。山中因子に加えDNA脱メチル化酵素TET1を用いてリプログラミングしたiPSCs(T-iPSCs)は通常のiPSCsに比べて分化能が向上するが、それぞれのメチロームを全ゲノムDNAメチル化解析で比較したところ、筋分化制御因子であるMYF5遺伝子座にdifferentially methylated region (DMR)が存在することが明らかになった。本研究では、MYF5のDMRが高メチル化されているiPSCsからの筋分化誘導時にMYF5の発現が阻害されることを示し、iPSCsの時点でのDNAメチル化をMYF5のDMR特異的プライマーを用いて次世代シークエンサーで解析することでハイスループットにスクリーニングできる系を確立した。さらに、TET1を強制発現させることでMYF5のDMRを脱メチル化することに成功したことから、MYF5のDMRが低メチル化であるiPSCsをスクリーニングできるだけでなく、MYF5のDMRが高メチル化であるiPSCsの分化能自体を改善できる可能性を示した。 |
公表論文 |
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