研究助成
2021年度 医学系研究継続助成(基礎)
発生段階特異的なNotchシグナルによる初期T細胞分化の制御機構の解明
研究題目 | 発生段階特異的なNotchシグナルによる初期T細胞分化の制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究継続助成(基礎) |
所属 | 東海大学 医学部 基礎医学系 生体防御学 |
氏名 | 細川 裕之 |
キーワード | Notchシグナル / T細胞 / 胸腺 / 発生段階特異的 / 転写因子ネットワーク |
研究結果概要 | Notchシグナル経路は、ショウジョウバエから哺乳類において高度に保存されており、様々な器官の発生や細胞の運命決定を司る。さらに、Notch1遺伝子の変異が様々なガン細胞で同定されており、その割合は全ガン細胞の5-10%と言われている。このことから、Notchシグナルによる細胞運命決定メカニズムの解明やその制御方法の開発は極めて重要な研究課題と言える。しかし、Notchシグナルの重要性は広く知られているが、たったひとつのNotchシグナルがどのように細胞系列特異的な機能を発揮するか、その分子メカニズムはよく知られていない。本研究では、免疫システムの司令塔として働くT細胞の初期発生を誘導するNotchシグナルが、発生段階特異的にターゲット遺伝子を変化させ、T細胞関連遺伝子をタイミング良く活性化すると同時に、幹細胞や他の細胞系列に関連する遺伝子群の発現を抑制している事を明らかにした。 |
公表論文 | Koizumi M, Kama Y, Hirano K, Endo Y, Tanaka T, Hozumi K and Hosokawa H. :Transcription factor Zbtb1 interacts with bridging factor Lmo2 and maintains the T-lineage differentiation capacity of lymphoid progenitor cells. J Biol Chem.298(11): 102506 (2022) Hirano K, Hosokawa H, Yahata T, Ando K, Tanaka M, Imai J, Yazawa M, Ohtsuka M, Negishi N, Habu S, Sato T and Hozumi K. :Dll1 can function as a ligand of Notch1 and Notch2 in the thymic epithelium. Front Immunol. 13: 852427 (2022) Hirano K*, Hosokawa H*, Koizumi M, Endo Y, Yahata T, Ando K and Hozumi K. :LMO2 is essential to maintain the ability of progenitors to differentiate into T-cell lineage in mice. eLife 10: e68227 (2021) *Co-first authors |
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