研究助成
2021年度 医学系研究継続助成(感染領域)
ヒトヘルペスウイルス 6Bの感染に必須である糖タンパク質複合体の構造解析
研究題目 | ヒトヘルペスウイルス 6Bの感染に必須である糖タンパク質複合体の構造解析 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究継続助成(感染領域) |
所属 | 神戸大学 大学院医学研究科附属感染症センター臨床ウイルス学分野 |
氏名 | 西村 光広 |
キーワード | ヒトヘルペスウイルス6B / ウイルス糖タンパク質 / 中和抗体 / 受容体認識 / 立体構造解析 |
研究結果概要 | 本研究ではヒトヘルペスウイルス6B (HHV-6B)の感染に必須の糖タンパク質複合体gH/gL/gQ1/gQ2の立体構造解析を行った。解析試料の発現・精製法を検討し、安定発現細胞の浮遊培養を行うことで、高効率での試料調製法を確立した。2種の抗体Fabを結合させたgH/gL/gQ1/gQ2複合体のX線結晶回折測定を行い、これまでの回折データとの統合を行ったが、最高分解能の向上は認められなかった。クライオ電子顕微鏡解析を行った結果、gH/gLとgQ1/gQ2間での相対配置のばらつきが示唆され、試料の配向に偏りがある事が示された。これらの結果を受けてgH/gL/gQ1/gQ2複合体の構造安定化を行うために、結合抗体の再検討を行った。当研究グループが有する抗体をバイオレイヤー干渉測定法で評価した結果、これまでの2種に加えて新たに3種の抗体が利用可能である事が示された。抗体間の競合阻害実験では、5種の抗体のうち2種間で競合が確認され、最大4つの抗体Fabが同時に結合可能であることが示唆された。この成果を基に新たな抗原-抗体複合体を調製し、クライオ電子顕微鏡での立体構造解析を進めている。 |
公表論文 |
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