研究助成
2021年度 医学系研究継続助成(基礎)
ゲノム編集と一細胞解析を融合した機能的エンハンサー探索法の開発
研究題目 | ゲノム編集と一細胞解析を融合した機能的エンハンサー探索法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 医学系研究継続助成(基礎) |
所属 | 東京大学 大学院医学系研究科 |
氏名 | 北條 宏徳 |
キーワード | GWAS / エンハンサー / 一細胞解析 / 骨芽細胞 |
研究結果概要 | 近年、人の遺伝病や生活習慣病を対象としたゲノムワイド関連解析(Genome Wide Association Study;GWAS)が活発に行われ、疾患との関連が示唆される一塩基多型(SNP)のビックデータが蓄積している。本研究では、ゲノム編集と一細胞RNA-seqを統合したエンハンサースクリーニング法を用いて、GWAS-SNPデータから表現型に寄与するSNPを効率的に選別する手法の開発を行った。GWAS解析の結果、骨量や骨疾患と関連する遺伝子群を見出し、そのエンハンサー領域を標的とするgRNAレンチウイルスライブラリーを作製した。Cas9を恒常的に発現する骨芽細胞株に感染させ、薬剤セレクションおよび骨芽細胞分化誘導を行った後、1細胞RNA-seq 解析を行った。解析の結果、有望なエンハンサーとしてEnh1を同定した。マウスを用いた解析の結果、Enh1は骨組織特異的に転写活性を示し、エンハンサー部位の欠損により、骨量が減少した。以上より骨量と関連する可能性があるエンハンサーを同定した。今後さらなる大規模解析を行うことで、骨疾患と関連のあるエンハンサー群を包括的に解析する予定である。 |
公表論文 | Runx2 regulates chromatin accessibility to direct the osteoblast program at neonatal stages, Cell Reports 40: 111315, 2022 |
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