研究助成
2021年度 薬学系研究助成
糖尿病網膜症の発症・進展におけるYAPシグナリングの病態生理的意義の解明
研究題目 | 糖尿病網膜症の発症・進展におけるYAPシグナリングの病態生理的意義の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 薬学系研究助成 |
所属 | 北里大学 薬学部分子薬理学教室 |
氏名 | 柏原 俊英 |
キーワード | 糖尿病網膜症 / ミュラー細胞 / YAP |
研究結果概要 | YAPは、細胞の生存、エネルギー代謝などを制御する重要な転写共役因子である。これまでに心筋細胞において、YAPの活性化がHIF-1αを介してグルコーストランスポート1(GLUT1)の発現を誘導することを見出している。そこで本研究では、糖尿病モデルラットの網膜においてYAPが活性化しているか否か、活性化したYAPがHIF-1αを介してGLUT1の発現を増加するか否かについて検討した。ストレプトゾトシン(STZ)投与誘発性1型糖尿病モデルラット網膜のミュラー細胞においてYAPが活性化することを見出した。また、糖尿病で増加するメチルグリオキサール(MGO)をラット硝子体内投与したところ、このラットのミュラー細胞においてもYAPが活性化することを見出した。STZラットおよびMGOモデルラットの網膜において、HIF-1αおよびGLUT1の発現量が増加しているか評価したが、これらの糖尿病モデルラットの網膜ではHIF-1αおよびGLUT1の発現量の増加は認められなかった。これらの結果より、糖尿病時の網膜では、ミュラー細胞のYAPは活性化しているが、GLUT1の発現には影響しないものと考えられた。 |
公表論文 |
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