研究助成
2021年度 薬学系研究助成
ラジカル感受性ペプチドの理解と応用
研究題目 | ラジカル感受性ペプチドの理解と応用 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 薬学系研究助成 |
所属 | 福島県立医科大学 医学部 |
氏名 | 竹本 靖 |
キーワード | ケミカルバイオロジー / ラジカル / タンパク質分解 |
研究結果概要 | (目的)我々は以前、生体内のROSにより選択的かつ高効率に分解されるペプチド配列を内在性のタンパク質から偶然発見した。このペプチド配列を融合したタンパク質はROSで分解される。このことは、ある特定の配列を有するタンパク質は、ROSにより選択的に分解されることを示唆する。そこで、本研究では、まずROSにより分解されるタンパク質を網羅的に同定した後、ROS感受性シグナルペプチドを抽出し、その普遍性を示すことを目的とした。(結果)様々なROSを細胞に曝露したのち、発現量が低下したタンパク質を網羅的に同定した。その中で、過酸化水素処理により速やかに発現量が低下したタンパク質Xに着目した。過酸化水素処理によるタンパク質X量の低下は、プロテアソーム阻害剤やオートファジー阻害剤では阻害されず、また細胞抽出液に過酸化水素を添加してもタンパク質X量が減少したため、タンパク質Xは過酸化水素により直接分解されている可能性が考えられる。そこで、タンパク質Xの欠損変異体を作製し検討したところ、タンパク質XのC末領域が重要であった。従って、この領域に過酸化水素に感受性を示すシグナルペプチドが存在すると考えられる。 |
公表論文 |
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