研究助成
2021年度 薬学系研究助成
全ゲノムDNA解析情報とゲノム編集を活用した重症薬疹の発症メカニズム解明および個別化医療の構築
研究題目 | 全ゲノムDNA解析情報とゲノム編集を活用した重症薬疹の発症メカニズム解明および個別化医療の構築 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 薬学系研究助成 |
所属 | 国立国際医療研究センター 研究所疾患ゲノム研究部 |
氏名 | 人見 祐基 |
キーワード | 重症薬疹 / 遺伝要因 / HLA / ゲノム編集 |
研究結果概要 | 重症薬疹であるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)は、薬剤摂取等を契機に生ずる皮膚や粘膜の病変を特徴とする、劇症型の疾患である。 人見らは以前、SJS/TENを対象とした網羅的ゲノム解析にて、HLAなどの疾患関連遺伝子を同定した。ただ、SJS/TEN発症の原因としてDNA配列の個人差によるHLA分子の構造や細胞表面発現量への影響が想定されるが、その詳細は不明である。 本研究では、まず、高リスクHLA型を含む約40種類の主要なHLA型の遺伝子全長のクローニングを実施した。 また、HLA-A, HLA-B, HLA-Cの各遺伝子を欠損した細胞株をゲノム編集(CRISPR/Cas9)にて作成し、クローニングしたHLA遺伝子全長の一部をこれらのHLA欠損細胞へノックインした。 今後も引き続き、HLA型ごとの遺伝子ノックイン細胞を作製する予定である。それらを利用し、細胞表面発現量・原因薬剤分子結合をそれぞれのHLA型で定量的に比較することにより、SJS/TENばかりか様々な薬物アレルギーの発症メカニズム解明への手掛かりが得られると期待される。 |
公表論文 |
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