研究助成

2021年度 薬学系研究助成

神経伝達物質モノアミン類と生体内で産生されるCO2の関係性解明

研究題目 神経伝達物質モノアミン類と生体内で産生されるCO2の関係性解明
年度/助成プログラム 2021年度 薬学系研究助成
所属 神戸学院大学 薬学部
氏名 稲垣 冬彦
キーワード カルバミン酸 / 神経伝達物質 / モノアミン類 / 二酸化炭素 / CO2選択的反応
研究結果概要 化合物の構造や状態が変化すると、その生理活性が大きく変化することは、長きに渡る創薬研究の結果から明らかである。我々は(a) 生体内の神経伝達物質であるモノアミン類が、体内で産生されるCO2の量や濃度に応じてカルバミン酸構造へ変化し、活性に影響する、(b) モノアミン類が水溶液中でもCO2濃度に応じて固体化し、活性に反映されるのではないかと考え、研究を行った。その結果、モノアミン類の多くは水溶液中でもそれぞれのアミンがCO2と反応し、カルバミン酸を形成していることを示唆する結果が得られた。またアミンによっては水溶液にCO2を吹き込んだところ、固体が析出した。以上のように、水溶液中でも情報伝達物質のアミンがCO2を含んでカルバミン酸を形成することを示唆する結果が得られた。現在本成果について、論文投稿準備中である。
公表論文