研究助成
2021年度 薬学系研究助成
コリン作動性化学伝達の新たな作動原理の解明とその薬学的応用
研究題目 | コリン作動性化学伝達の新たな作動原理の解明とその薬学的応用 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 薬学系研究助成 |
所属 | 岡山大学 自然生命科学研究支援センター ゲノム・プロテオーム解析部門 |
氏名 | 宮地 孝明 |
キーワード | コリン作動性化学伝達 / アセチルコリン / トランスポーター |
研究結果概要 | 神経細胞は小胞型アセチルコリントランスポーターによりアセチルコリンをシナプス小胞内に濃縮し、開口放出する。放出されたアセチルコリンはアセチルコリン受容体に作用することで、下流にシグナルを伝達する。余剰のアセチルコリンはアセチルコリンエステラーゼによりコリンに分解され、コリントランスポーターによりコリンが回収され、アセチルコリンに再生される。これがコリン作動性化学伝達であり、これまでにコリン作動性化学伝達を標的とした医薬品が開発されている。本研究課題では、このコリン作動性化学伝達の仕組みにおいて、新たな作動原理の解明に取り組んだ。その結果、コリン作動性神経のシナプス小胞に局在し、アセチルコリンを輸送する新しいトランスポーターを同定し、その輸送メカニズムを明らかにした。今後、シナプス小胞内へのアセチルコリンの協同的な充填というコリン作動性化学伝達の新たな分子機構が明らかとなり、この作動原理に基づく新しい創薬基盤の構築が期待できる。 |
公表論文 | Vesicular nucleotide transporter is a molecular target of eicosapentaenoic acid for neuropathic and inflammatory pain treatment. Proc. Natl Acad. Sci. USA 119 (30) e2122158119 (2022) |
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